屯田夫婦の開拓日記

ボロは着てても食事は錦!

世界

里帰り中の実家で、彼女は大人のまくらに寝かされていた。

ピッタリの小さなベッドのようだった。

すやすや眠っていた。

家に帰ってきて、ソファーに寝かされるようになった。

落ちることはなかったけど、保健師さんに突然動き出すと危ないよ。と言われて、床にコルクマットを引いて、2畳程の敷物をひいた。

敷物の上に寝かされても、彼女は定位置にいた。

自分の手をじっと見つめるようになったと思ったら、すこし、体を立てるような動きをするようになった。

と思っていたら、寝返りを打った。

寝返りを打ってうつ伏せになったはいいが、腕が抜けない。

腕が抜けなくて怒っていると思っていたら、あっという間に上手く腕を抜けるようになった。

しかし、腕は抜けるがうつぶせになると元に戻れない。

元に戻してくれー!と怒った。

ほいほい。と直してあげていたら、元の仰向けに戻れるようになった。

 

彼女は今ぐるぐる回れる。

ぐるぐる回って敷物の端まで行くようになった。

ついこの間まで定位置でもぞもぞしていたのに。

 

はいはいして、歩いて。

家を飛び出して、目の届かないところに行って。

彼女はどんどん成長して、どんどん世界を広げていくのだろう。

まだ生まれて半年も経っていないけど、これからのことを考えると、うれしいようなさみしいような。

けど、どんどんどんどん世界を広げて欲しいな。

だから私も頑張って世界を広げていかないと。

負けないぞ!