屯田夫婦の開拓日記

ボロは着てても食事は錦!

派遣社員からの~

これ読みました。

golden-tamatama.com

「正社員」にこだわって夫のすねをかじり、1年ほど無職でいたことがありました。

で、その後めでたく正社員として就職ができたのですが、いろいろあり、その会社は5か月で辞めてしまいました。

あの会社、まだ存続してるのかなー。

 

スポンサーリンク

 

 

それはともかく、正社員にこだわっていた私ってバカだなーと思っていたのですが、「正社員にこだわる」というより、「何の義理もない人材派遣会社に貢献する働き方は超いやだ」という思いがありました。

貧乏性なので、「何の権利があって私が働いて得たお金を折半せにゃならんのだ」と思っていました。

で、前出の記事を読んで、私の考えがあながち間違った感覚でもなかったのかな。

 

それがきっかけで派遣社員について考えていたのですが、何で派遣社員ってできたの?

直接雇用すると解雇できないから、派遣社員???

 

例えば、住宅の賃貸借契約。

大家と店子の関係で、店子が弱者と考えられていた時代、大家の都合でいったん借りた家を簡単に追い出されないように大家からの解約はできず、更新も断ることができないようになっています。

けれど時代が変わって、必ずしも店子が弱者ではなくなってきました。大家だって、場合によっては契約を解約したいときもあります。

そこでできたのが定期借家契約です。

期間の定めがあって、決められた期日が来たら賃借人に出て行ってもらう契約です。(細かく言うと更新ができる契約とできない契約とかあるけど、そこは割愛)

この契約ができたことで、転勤の間だけ家を貸すとか、そのうち使うかもしれない物件を使っていない間だけ人に貸すことができるようになりました。

で、期間が来たら出てってもらうことを前提で契約しているため、賃料が周辺相場より安い場合も多いのもこの契約の魅力。

賃借人も賃貸人も双方メリットがあって納得の契約だと思います。

 

で、派遣社員

なんで派遣社員という形になってしまったんだろう。

間に派遣元会社を挟むことなく「期日が来たら終了できる雇用契約」で直接契約できればいいんじゃないかな。

仕事がなくなる可能性があるから給料が高いというのは理に適っていると思います。

安定を求める人は正社員、リスクを取って割高な給料を得たい人は期間の定めのある契約を選ぶ。

派遣社員が時給1,500円だったら、派遣先は派遣元に3,000円くらい支払っているはずだから、派遣会社が間にさえ入らなければ実入りは増えるはず。

優秀な人ほど正社員にならなくなっちゃったりして。

 

最近派遣社員の待遇改善の動きについて耳にすることがありますが、派遣会社の中抜きさえなくなればいいんじゃない?と思いました。

けど、それを言うと派遣会社存続の危機になるから派遣社員の待遇改善という論点のすり替えがなされているのが実状だったりして!!!

 

日本人の多くが知っているような大手企業はたいてい子会社に派遣会社を持っていて、そこからグループ企業に派遣社員を派遣しているから、その派遣会社にお金を支払っても、グループ企業内で連結的にお金があっち行ったりこっち行ったりするだけで支出にならないし、安く必要な時だけ必要な労働力を確保できて、派遣社員って本当に企業からしてみれば素晴らしい存在ですね。

なくすわけにはいかないですね。

だから根本的な解決方法ではなくて、「派遣社員の保護」という耳障りのいい言い方をしているのかなと考えてしまった。

 

そんなことを言うと派遣社員でいることにメリットがなさそうですが、メリットはあると思います。

優良な派遣会社から派遣されていることが前提ですが、派遣先企業で派遣社員がする業務が細かく決められているので、派遣先企業が勝手に業務を増やすことができない。

多くの人が思い当たる節があるであろう「これやっといて。」『えっ!これ私の仕事じゃない!(心の叫び!)』けど日本の風習的に断ることができない・・・みたいなことはありえません。やったら契約違反になるので。

業務内容だけでなく、給与や休日なども派遣元企業が派遣先企業と交渉してくれているので、派遣社員は決められたとおりに仕事をすればいいわけです。

つまり、派遣元企業というのは派遣社員に代わって派遣先企業と労働条件を交渉してくれていると考えられる。

 

交渉。

日本人の弱いところですね。

日本人的に雇用主に雇用条件を主張しづらい精神がやどってるのもあるけれど、どんな仕事やどんな雇用形態であれ自分の雇用条件を交渉する力というのは絶対必要だと思っています。

自分の時間の大半を割く仕事の条件に対して、「どんな待遇でも頑張ります」とか日本人的に言ってしまいがち。

そういう意識が今の労働環境の一要因になっているってこともありうるのかな。

雇用形態にかかわらず、雇用主に対して被雇用者の立場が低いところが改善されるといいなと思うのですが、対等になるには雇用主だけの意識だけではく、被雇用者の意識も変わらないと解決しないですね。

 

 こんなのを見つけました。

派遣社員がなぜできたのかが書かれています。

当初から派遣社員にかかわる環境が大きく変わったのですね。

blogos.com

 

さて、派遣も嫌で日本的企業の正社員も嫌で(なんせ5か月でやめちゃった)仕方がないから、北海道に来てしまった私。

 

夫は林業を見つけたけど、何か見つけることができるかな。

 何かおもしろい働き方を模索中。

がんばらねば!