移住の阻害要因
友達が会社の研修で、地方への移住を促進させるための新しい取り組みについて考えなくてはいけなくて・・・・なんかある?とラインしてきました。
研修は2日にわたるようで、1日目に移住を阻害する要因について考えたところ、一般的すぎると指摘があり、実際に移住しちゃった人に聞いてみよう!ということでした。
一般的。と言われた要因は仕事がないとか、住居とか、賃金が安いとか、意外と田舎のほうが物価が高いとか、そういうこと。
で、どうだった?と聞かれましたが、家は町の空き家バンクで見つけましたし、仕事(夫の)も何だかんだ決まりました。
実際住んでみて、空き家バンクに登録している空き家なんて氷山の一角で、あっちもこっちも空き家だらけで、多くの人が売るか貸したいと思っていることがわかりました。
空き家バンクは町がやっており、町の広報誌に「情報くださーい」と載っているのですが、空き家の持ち主の多くは町民ではないのですね。
あとは、所有者が超高齢者。とか、もはやだれのものかわからない。とか。
だからいっぱいあります。
その辺ね、掘り起こせる仕組みがあるといいですよね。
仕事ですが、こっちに移住してからの夫は超モテモテでしたよ!
あっちゃこっちゃのおっちゃんが、うちの仕事継いでくれー。うちの仕事継いでくれー。って。
農業、漁業のみならず、小売業とか保険代理店とか、60代のおっちゃんがみんなまだまだ第一線で頑張っているのですが、子供は札幌で働いているとか、関東にいるとか、継ぐ人がいないんだよ~っていう人が多い多い。
そこに突如現れた30代。
そりゃ引く手あまたです。
これについてもね、ハローワークだけじゃなくて、なんかワクワクできるような仕組みがあるといいですよね。
都会に住んでいる若い人が仕事を探すときってハローワークあんまりいかないと思うんですよ。
だってリクルートとかエンとかそういう転職企業がたくさんあるでしょ。
で、またサラリーマンになってしまう。
けど、転職したいなって時にこんな仕事もあるんやでーっと「情報に触れる機会」があれば、なかにはサラリーマンやめて違う仕事しようって思う人もいるんじゃないかな。
おっちゃんたちが頑張って築いた多くの小さい産業が消えていくのは悲しいことです。
物価について言うと、北海道は電気が高いよ!
東京に住んでるときは真夏のクーラーをつけている最高額が7,000円台でしたが、こっちに来てクーラーも何もないのに常に6,000~7,000円台ですよ。
ほくでんいい加減にしてよ!
あと感じるのは通販の送料ですよね。
本州のお店は「全国一律500円」とか書いておきながら、「北海道、沖縄は別途送料申し受けます」とか多いですね。
いや、北海道も全国の中に入ってしかるべきじゃ。。。
で、たちが悪いのがですよ、北海道のお店。
全国一律800円とかね。
ちょい高なんですよ。
道内のよしみで安くしてもいいんじゃない?
きっと本州のお店はお客さんが本州在住が多いから北海道沖縄の送料が上がっても痛くないからそういう配送業者との契約になっているのでしょう。
北海道のお店は本州のお客さんが多いから、全国一律ちょっと高めの送料設定で契約しているんじゃないかと思います。
あとは、移住だけにかかわらず引っ越しの時に気を付けたいのが、水道代とか国保の金額って各自治体で決められているので、高いところがあります。
財政難のところは高いと思います。
継続してかかるものなので、気をつけたいところですね。
激おこポイントは田舎に住むとプロパンガスが超絶不透明なくそ金額なところです。
都市ガスはインフラで、プロパンガスはどうでもいいって超おかしいと思うんですよ。
お湯は灯油で賄ってる人って北海道のみならずいると思うんですが、灯油は自分で量を見て、灯油配達頼んで、入れた分だけ払いますよね。
プロパンガス、なーーーーーーーーーんにもしなくても毎月2,000~3,000円基本料金でかかるなんてほざくんですよ。
ぼったくりも甚だしいと思いますが。
プロパンガスだって、使用した分だけ払う、もしくは基本料金とっても500円くらいが妥当かと思いますけど。
プロパンガスについてはですね、何とかしたほうがいいと思いますよ。
行政的に。
まあ、政治にかかわっている人なんて、都市ガス来てるところにしか住んでないんだろうけど。
プロパンガス革命は絶対に必要だと思います。
ちなみにうちは料理は全部カセットコンロです。
全然いけますよ。
全国のプロパンガスに怒りを抱える皆さん。
カセットコンロでいけます。
プロパンガスを即刻解約して、カセットコンロ生活を始めましょう。
カセットコンロ1本100円でね、1か月10本も使おうと思ったら大変ですよ!
あ、熱が入りすぎた。
賃金は安いですよね。
けど、賃金が安いのはもはや田舎の話だけでなく、日本全体の話だと思います。
実際はそんなところでしょうか。
けど、友人にも言いましたが、結局一番の大きな阻害要因は人の心なのだと思います。
田舎だから仕事がない。
賃金が安い。
不便。
教育の質が悪い。
医療の質が悪い。
みんなそう思っているんです。
この田舎でずっと生きてきたおっちゃんおばちゃんですらそう思っているのです。
だから子供を札幌や関東に出しているのです。
田舎だって仕事はある。
都会にだって安い賃金で働いて苦しんでいる人は多くいる。
毎日埼京線や京浜東北線、東西線、田園都市線でぎゅーぎゅーの電車に乗って往復2時間かけて通勤するのは不便ではないのですか?
いい学校、いい塾が近くにあれば子供の学力が勝手に上がるわけではないです。
医療だって、高度な医療機関がすぐそばにないと命にかかわるようなことが「どれだけの確率で起こるか」を考えるとどうでしょうか。
もちろん、あればいいに越したことはないですが、保険と同じことだと思います。
30年前、50年前、田舎で生きることは大変だったでしょう。
特に北海道の田舎で生きていくなんて、想像もつきません。
だって、私が子供の時のスキーと比べたって、今は本当にあったかい。
子供の時、防水も完全じゃないスキーウェアの下はとっくりの厚めのTシャツとトレーナー、厚めのタイツと靴下2,3枚重ねてはいてましたよ。
そして寒いと泣きじゃくって母親に怒られていた。
今じゃ分厚い裏起毛のヒートテック的なシャツとタイツをはいて、フリースもこもこの上に、500!とか700!とか書いてあるウェア着てますからね。
時代が違うんですねー。
ネットはあるし、アマゾンはどこでも届くし、LCCは安いし。
もはや本当の田舎は日本にはないくらいじゃないでしょうか。
ちょっとずつ変わっていくと思います。
もうすでに少し変わってきている。
いい大学を出ていい会社で働く。
いい大学には行けなかったけど、とにかく大学は出て、いい会社には就職できなかったけど、とにかく会社で働く。
そういう呪縛が弱まると、幸せな人がもう少し増えるんじゃないかなと思います。